Julius2IPtalk

【Julius2IPtalkとは】

音声認識エンジンJuliusによる認識結果を, パソコン要約筆記用ソフトウェアIPtalk(9tシリーズ)に送って字幕表示を行います。

Julius, IPtalk, Julius2IPtalkはそれぞれ別のパソコンで動かすことも, 同一パソコン上で動かすこともできます。

【準備】

  1. Julius及びIPtalkを入手してください。
  2. Julius2IPtalkはperl版と,Windows用のexe版があります (exe版はperl版をPARを用いてまとめたものです)。
    どちらも同等の機能を有します。
    perl版の実行には,perl処理系が必要です (Windows用ActivePerlの入手先: http://www.activestate.com/activeperl/)。
    Windows exe版はPARを用いているため,ファイルサイズが巨大ですが,perl処理系をインストールする必要はありません。 いずれのバージョンも解凍して出来るconfig.plはJulius2IPtalkと同じ場所においておいてください。

【使用方法】

  1. Juliusを-moduleオプション付きで起動します。
  2. IPtalkを起動します。
  3. Julius2IPtalkを起動します。 Julius及びIPtalkが既に立ち上がっていないとリトライ後,自動的に終了します。
    Vistaで初めて起動した場合に,ファイアウォール関連のメッセージが表示されることがありますので,その場合はブロックを解除してください。
    デフォルトでは,IPtalkの1chを使用しています。 チャンネルを変更する場合は,config.plを書き換えてください。
  4. 立ち上がったIPtalkのメインウィンドウで「訂正」タブを選択し, 「確認修正パレット表示」ボタンを押すと,確認修正パレットが表示されます。 次に,IPtalkのメインウィンドウで「表示・入力」タブを選択します。
  5. 発話を始めると,Juliusによる音声認識結果が,確認修正パレットに表示されます。 作業者が表示される内容を確認修正して,エンターキーを押すと, 修正結果がメインウィンドウに表示されます。
  6. 作業終了後,Julius, IPtalk,Julius2IPtalkが動いているウィンドウを閉じて, プログラムを終了させます。
  7. Juliusの認識結果(確認修正作業前のもの)がJ2I_log.txtに格納されます。 また,IPtalkのログ保存機能を用いると,表示された内容(確認修正作業後のもの)が{日付}.txtに格納されます。

【オプション】

config.plの内容を書き換えることで設定を変更することができます。

  1. Juliusを別のマシン,またはポートで動かす
    JULIUS_HOST の値を,Juliusを動かすマシン名, JULIUS_PORT の値を,Juliusが使用するポート番号に変更してください。
  2. IPtalkを別のマシンで動かす
    IPTALK_HOST の値を,IPtalkを動かすマシン名に変更してください。
  3. IPtalkで確認修正パレットを使用せずに,Juliusの認識結果を直接表示させる
    IPTALK_PORT の値を'6711'に変更してください。(1chの場合,2ch以降の場合は,6611+(ch*100))